拡大するシュルレアリスム
視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ
◾️2026年4月16日〜6月24日
◾️東京オペラシティアートギャラリー

国内所蔵作品によるシュルレアリスム展。
大阪中之島美術館(2025.12.13〜26.3.8)からの巡回。
【展示構成】
第1章 オブジェ - 「客観」と「超現実」の関係
第2章 写真 - 変容するイメージ
第3章 絵画 - 視覚芸術の新たな扉
第4章 広告 - 「機能」する構成
第5章 ファッション - 欲望の喚起
第6章 インテリア - 室内空間の変容
大阪中之島美術館のコレクションは厚い、と改めて感心する。
同館は、常設のコレクション展示がなく、展覧会の開催(通常は2つの展覧会を並行して開催)に特化しているなか、本展のように自身のコレクションを出発点とする展覧会も適宜企画しているようだ。
なお、本展の出品作品における同館のコレクション(寄託を含む)の比率は2割強である。
大阪中之島美術館所蔵作品
ジョルジオ・デ・キリコ
《福音書的な静物1》1916年


マックス・エルンスト
《偶像》1926年

サルバドール・ダリ
《幽霊と幻影》1934年頃

ジョセフ・コーネル
《無題(月の表面)》1940年代

ルネ・マグリット
《レディ・メイドの花束》1957年

サルバドール・ダリ
《ポスター「ノルマンディ、フランス国有鉄道」》1970年、サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

また、本展の出品作品の所蔵を見て、シュルレアリスムに強みを持つ国内美術館を認識する(もちろんこれで全てではないだろうが)。
京都国立近代美術館
マルセル・デュシャン
《帽子掛け》1917/1964年
《折れた腕の前に》《瓶乾燥器》《罠》1915・1914・1917/1964年

横浜美術館(1点を除き撮影不可)
ルネ・マグリット
《王様の美術館》1966年

岡崎市美術博物館
サルバドール・ダリ
《ダリの太陽》1965年

ほか、豊田市美術館、諸橋近代美術館(撮影不可)、富山県美術館(撮影不可)、姫路市立美術館(撮影不可)など。
私的には、岡崎市美術博物館をこれまで意識したことがなかったが、同館サイトによると、美術資料としては「西洋のバロック絵画から、シュルレアリスム、現代美術まで」と、シュルレアリスムを収集の柱の一つとしているようだ。
日本におけるシュルレアリスムの受容、というか、日本の美術館がよくこれだけ丁寧にシュルレアリスムを収集してきたものだ、と感心する。
今回の私的お気に入り
スタジオ65
《ソファ「ボッカ」》1970/1972年
国立国際美術館

確かに唇であり、確かにソファ。


同時開催の収蔵品展「幻想の景色と不思議ないきものたち 収蔵品展086 寺田コレクションより」より1選。
相笠昌義
《みる人》1972年
